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Motor-Fan.jp編集長に聞く!
「カー用品店の楽しみ方、付き合い方」
カー用品店は、ドライブ中の「休憩所」

小泉 建治2019/08/23

車生活を楽しんでいるさまざまな“達人”に、カー用品店との思い出やふだんどのようにカー用品を楽しみ、付き合っているのかを綴っていただくリレーコラム。第三回目はMotor-Fan.jp小泉建治編集長にご登場していただきました!


トラブル発生時の駆け込み寺であり、ドライブの「休憩所」

人生初の新車として2006年に購入したルノー・カングー。マニュアルトランスミッションと快適シートがお気に入り。洗車は必ず自分で行っているため、常にカーシャンプー、セーム革、ワックス、拭き取り用クロスのストックが切れてしまう不安に駆られている。

クルマが好きな人で、カー用品店のお世話になったことのない人はいないだろう。

筆者も例外ではなく、とくに古い中古車ばかりを乗り継いでいた若い頃は、気がつくと片方のヘッドライトが点いていなかった……なんてのは序の口で、スロットルボディが固着してアクセルが戻らなくなったり(!)、ワイヤーがささくれ立ってどこかに引っかかってアクセルが戻らなくなったり(!)と、なんだかアクセルが戻らなくなってばかりだが、そんなトラブルが起こるたびにカー用品店に駆け込み、ときにはスタッフの方も巻き込んで解決したものである。齢を重ね、さすがにアクセルが戻らなくなるようなクルマには乗らなくなったが、それでもなお、カー用品店には足繁く通っている。なにしろ私にとってカー用品店とは、トラブル発生時の駆け込み寺であるだけでなく、ドライブの「休憩場所」でもあるのだ。

ドライブに出かけたとき、当然ながら休憩するのは目的地である観光名所だったり、レストランだったり、サービスエリアや道の駅だったりするだろう。私も家族や友人と出かけたときはそうしている。ただ、ひとりでフラッと走りに行ったり、バイクでツーリングに行った際は必ずしもそうはならない。走ることそのものが目的だからとくに観光する気もないし、ゆっくりと食事を楽しもうにも話す相手がいないからパパッと手軽にすませてしまう。お土産もあまり買わないし、そもそもお土産屋を見て回るのが苦手なタチである。

そこでカー用品店である。

おひとり様に最高の休憩スポット!だがしかし、難点もある。

まずカー用品店は、当たり前だが駐車場所に困ることはない。さらにオイルやパーツ交換の作業を待つための休憩ルームがある(もちろんちゃんと購入したお客さんが優先だから、混雑していたら退散しますよ)。お店によっては軽食コーナーもあったりするのもうれしい限り。そして何より、クルマのパーツやケミカル類や工具に溢れている!

経験のある方も多いかと思うが、おひとり様で十分に休憩をとるのは意外と難しい。手持ちぶさたになって、すぐに走り出してしまうのだ。でも長距離ドライブやツーリングでそれは禁物。疲労の蓄積は安全運転の最大の敵なのだ。その点、カー用品店という幸せすぎる空間であれば、時間を持て余すことなどあるはずがない。ガラスクリーナーやらエアゲージやらワックス拭き取り用クロスやらを眺めているだけで、あっという間に1時間くらい経ってしまう。休みすぎだっつうの。

それに加え、あのカー用品店ならではのゴムやシリコンが入り交じったような匂いのなかに身を置いていると、精神的にも安らぎを覚えてくるから不思議だ。――――あの匂い、小学生の頃からの憧れだった。クルマのある生活───すなわち大人の世界の象徴だった。高校3年生のときに初めて買ったヤマハSR400でオイルを買いに行き、社会人になって最初に貰った給料で愛車シトロエンAXのタイヤを新調した。カー用品店で買い物をすることは大人への階段を登ることと同義であり、それは常にあの匂いとともにあった。

話が逸れたが、そんな調子だからお土産屋やサービスエリアよりもカー用品店なのである。だがひとつ困ったことがある。まぁ、筆者と同類のクルマオタクな人なら想像がついているかもしれないが。――――そう、休憩のつもりで入ったのに「そうだ、そろそろワックスを買っておかなきゃ」ってな調子で、気づけばレジに並んでしまうのだ。問題なのは、名前から品番までまったく同じワックスが未開封のまま自宅に鎮座しているのをすっかり忘れていること。

楽しいのはいいけれど、ついハイテンションになって財布の紐が緩みまくってしまうのがカー用品店の難点ではある。

文・小泉 建治(こいずみ けんじ)

1973年生まれ。小学校2年生の時から自動車専門誌を読み始め、スカイラインGT-R(R32)やNSXのデビューと重なる高校生時代には「好きなクルマはVWコラードやフィアット・パンダ」などとツウを気取って友人たちに嫌われた過去を持つ。現在、自動車専門ウェブサイト「Motor-Fan.jp」編集長。