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カーグッズマガジン編集長の「あれコレ気になるカーグッズ」車中泊とは「車両入れ替え時の恒例儀式」

倉嶋 源2019/10/04

クルマ生活応援マガジン、Car GoodsMagazine(カーグッズマガジン)の倉嶋編集長のコラム。カー用品からアウトドアグッズまで、クルマ生活に関連するあれやこれや気になるカーグッズをピックアップ。今回は、編集長にとっての「車中泊とは?」について語っていただきました。


若かりし頃、MR2で車中泊をした日々を振り返る

車中泊という言葉が、いまだ世間に浸透していなかった在りし日のこと。激務の雑誌編集業にヒーコラ言っていた僕は、好むと好まざるとに関わらず、方々の駐車場で寝てきました。何はともあれ現地に赴くことがヨシとされた20世紀末。昼夜を問わずに移動を強いられる業務に、マイカーでの移動も半ば認められていました。
入社直後に手にした愛車はトヨタ・MR2。少しでも多く愛車に乗りたいがために、長距離移動もなんのその、仕事にかこつけて連れ出したことは数限りありません。
編集者はある程度自らの裁量でスケジュールを決められます。そして、愛車移動が楽しくて仕方ないその編集者はついつい無茶なスケジュールを組み、移動を重ねたその先で、ついには睡魔に襲われるわけです。
若い時分のエネルギーは、少々の睡眠不足を吹っ飛ばすほどの勢いを持つ反面、いざ睡眠に入った際の爆発力も大きいものです。いわずとも知れた2シータースポーツカーは、リクライニングもごく僅か。それでも、この微妙な傾きだけで一気に深い眠りに落ちるのですから、睡眠の才気溢れた当時の自分を褒めてやりたいぐらいです。

車中睡眠が半日常に
そして車に求めたのは走りの性能と同じく「いかに寝られるか」

ほんの30分のつもりが、目覚めた時は5、6時間経っていた……そんな話はザラでした。昼から夜へ、夜から朝へ。時空を歪めるタイムトリップは、それはそれでクセになるものです。何より出先で睡眠を取ることができれば、時間帯を問わず、どこまでも走り続けることができます。そしてこれもまた、ドライブの醍醐味。時間の枠さえ取っ払われたこの自由さがたまらず、車中睡眠は半日常になっていきました。
そうなると、いつしか愛車に対する評価軸も、走りの性能と同等に「いかに寝られるか」に重きを置くようになります。とかく衝撃的だったのがマツダの初代MPV。そのフルフラットぶりは、一部の好事家から「走るベッド」と形容されたと聞きます。天の邪鬼な僕は、アメ車のバンに食指を伸ばしました。
これがまあ、実によく寝られる。あまりの具合の良さに、高速移動のたびに眠くなり、長距離移動ともなるとパーキングエリアごとに寝てしまって一向に先に進まないなんてこともありました。
そして広さに満足した後は、さらなる安眠を得るための用品選びが王道です。辿り着いたのは、車窓の内側を全て覆い、断熱効果も期待できるマルチシェードでした。車種専用にあつらえられる本格派なら、走行時に調整された快適な気温をキープし、そして衆人環視の視線も避けられて、騒音の遮断にも一役買ってくれます。
半屋外の車内で、いかにプライベート空間を構築するかが、安眠を導く最大のポイントでしょう。ここまで来れば、車内睡眠と言わず、強い意気込みのもとでひと晩を越す車中泊もなんのそのです。

再度チャレンジで2シーターを愛車に。若き日よ再び!

渋滞を避ける時間調整、そして宿泊代を浮かすためにと、実用本位で考えられがちな車中泊ですが、ひと晩を共にすることで愛車との距離もまた近づきます。子供時分にもらったプレゼントが嬉しく、布団の中にまで持ち込んだ人もまた多いでしょう。クルマとて同じこと。嬉しくて嬉しくて、車内にいながらそのままひと晩を超すマニアも実は多いと聞きます。
そして自身にとってはこれ、車両入れ替え時の恒例儀式だったりします。つい最近買った待望の新車でも、この前済ませたばかりだったりして。
そのクルマはと言えば、四十路を過ぎて再度チャレンジの2シーター。MR2以上にリクライニングしないスパルタさながら、やればできるものです。
差し詰め、若き日よ再び!といったところでしょうか。

文・倉嶋 源

カーチューニング誌での丁稚奉公、新車雑誌での下働きを経て、2007年よりカー用品専門月刊誌・カーグッズマガジンの編集長を襲名。雑誌業界歴20年超の大半を通じ、オートアフターマーケット業界に身を捧ぐ。