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カーグッズマガジン編集長の「あれコレ気になるカーグッズ」車で使う作業ツールが
エマージェンシーツールになる!?

倉嶋 源2020/05/08

クルマ生活応援マガジン、Car GoodsMagazine(カーグッズマガジン)の倉嶋編集長のコラム。カー用品からアウトドアグッズまで、クルマ生活に関連するあれやこれや気になるカーグッズをピックアップ。今回は編集長が考える『車×防災』についての考え方を紹介します!


備えあれば憂いなし

フロア式の油圧ジャッキ。長いアームを上下にスイングさせることでジャッキポイントを起こす構造です

そもそも「防災」とは堅苦しい言葉で、日常的に使う言葉じゃなかったですよね。それがここに来て、急に身近になったような気がします。漢字での字面以上に、「ボーサイ」的な口語のほうがしっくり来るような。地震、水害といった天災にとどまらず、近頃では疫病もそのひとつに加わってもいるようで。厄介な時代と言えばそれまでですが、あらかじめの備えは、現代において決して避けて通れません。
そして、有事の際には、カーライフの備えと蓄えが大いなる助けにもなる。それが、この10年を通じて分かったことでもあります。それは、自宅での生活が難しくなった場合の移動式避難空間という側面だけではありません。また、車載の防災用品を転用するだけでもありません。
カーメンテで使われることが多い一般的な作業ツールは、時として、他に代えがたいエマージェンシーツールにもなるんです。

緊急時のパンタグラフ式の油圧ジャッキの使い方

今でこそ、純正装備品としてあらかじめ準備されるケースは少なくなりましたが、パンタグラフ式の油圧ジャッキは、人力ではどうにもならない重量物を起こすことが可能になります。そもそもは、タイヤ交換時に車体を宙に浮かすだけの力を持っています。大きな揺れで倒れてしまった家具を起こす際、また数人で押しても動かないものを移動させるのにも、少し浮かせるだけで、てこの原理を応用できるのです。

おなじみの車載常備品として親しまれているパンタグラフ式の油圧ジャッキ。関節部分のフックをくるくると回すことで、菱形のアームを起こしていく構造です

一刻も争う緊急時は、たとえ自らの家族はどうにかなったとしても、それでOKとはなりません。ご近所の危急に駆け付けたとして、丸腰の人力だけでは、頭数が揃った所で途方に暮れるケースも少なくないでしょう。その点、一家に一台常備するのは現実的ではないとはいえ、ご近所に誰かがジャッキを所有しているだけでも大きな意義があるとも言えます。
より重量あるものを持ち上げられる、そしてスピーディーな作業が可能になるフロア式のジャッキも、コアなフリークの間では今や一般的です。価格にして数千円から買えるものでもあるだけに、もっぱらにおける導入の障害は、コストというより保管スペースでしょうね。

高圧洗浄機、スチームクリーナーにも注目

高圧洗浄機が一般的になるにしたがい、今ではモバイル電源式のものも主流になっています。日常使いも実に容易になりました

記憶に新しい所では水害時もそう。いざ災厄に見舞われた際、何より頭を悩ませるのは、浸かった水が引いた後の事後処理でもあります。こんな時も、高圧洗浄機があるかないかで大違い。優れた道具は、労力を減らしてくれるだけでなく、徒労感を和らげることでメンタルヘルスの維持にも役立ってくれます。
考えてみれば、レスキューが持参するものと同等スペックのものが一般家庭に普及しつつあるのです。洗車時のみならず、季節に合わせた大掃除でも大活躍してくれますし、油圧ジャッキ以上に導入障壁は小さいと言えそうです。
そして、このご時世ですよ。ウィルスという見えない敵に対峙する上で、今注目を集めつつあるのがスチームクリーナーです。
スチームクリーナーといえば、高温多湿で除菌を行えることで知られています。天候程度の高温多湿下はウィルスに影響しないとも言いますが、機器を使った高温スチームのレベルは、それとはまた段違い。新型コロナウィルスに対する理学的な検証結果は見当たりませんが、高温多湿下の拭き取りは、微生物処理の原理原則ですからね。

トリガーを引くことで蒸気を噴出できるスチームクリーナー。それこそ本格的なタイプでは、噴出直後の蒸気温度は100度にも達します

動機は物欲、
それがいざというときに役に立つ

ジャッキに高圧洗浄機、そしてスチームクリーナーと、いずれもお値段は確かに張りますが、その活躍範囲はクルマ趣味に留まりません。得てして、欲しがる向きはおじさま方が多いようで、無駄使いを嫌う奥方にストップを欠けられるケースも多いと聞きます。そんな時には、こんな観点から奥方を説得してもいいかもしれません。動機は「単に使いたいだけ」という物欲だったとしても、いざ災いに見舞われた際にはきっと力を発揮してくれるでしょうから、それはそれで、アリだと思うのです。

文・倉嶋 源

カーチューニング誌での丁稚奉公、新車雑誌での下働きを経て、2007年よりカー用品専門月刊誌・カーグッズマガジンの編集長を襲名。雑誌業界歴20年超の大半を通じ、オートアフターマーケット業界に身を捧ぐ。