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カーグッズマガジン編集長の「あれコレ気になるカーグッズ」“給電”選びは割り切りとバランスが肝心。

倉嶋 源2020/10/30

クルマ生活応援マガジン、Car GoodsMagazine(カーグッズマガジン)の倉嶋編集長のコラム。カー用品からアウトドアグッズまで、クルマ生活に関連するあれやこれや気になるカーグッズをピックアップ。近ごろ人気を集めているポータブル型バッテリーは車1台につき1つは備えるというくらい定番になりつつあるアイテム。そこで今回は車内の給電についてどのように考えているのかを編集長に語っていただきました。


車内に常備する人が増えている、ポータブル型バッテリー

ポータブル型バッテリーを選ぶ際は、容量はもちろんサイズも重要でしょうね。携行に利があるからこそ、使う人に適したサイズという考え方もありそうです。年老いた両親向けに私が選んだのは、ミニマムの軽量タイプでした。これでも、老婆が持つにはギリギリだったりします

人との接触を避け、わざわざ遠回りした抜け道の山中で思わぬ渋滞に遭遇したのは、緊急事態宣言こそ解除されたものの、全国的にまだ様子見の時期でした。両脇を崖で囲まれた細い道の先に見えたのは、予想通りキャンプ場です。車窓越しに賑わいの場内をのぞけば、家族連れでぎゅうぎゅうでした。
どうやら、キャンプ熱はホンモノのようで。実際、キャンプグッズのセールスも好調と聞きます。振り返れば10年ほど前の東日本大震災後もそうでした。日常に対する不安が、インフラに対する不信につながりやすいのかもしれません。それだけに、レジャー用途以外でもいざという時の備えとして、自前である程度の生活空間を構築できるキャンプ設備は有効というわけでしょう。
カーライフでもここに来て、ポータブル型のバッテリーを車内常備するファミリーカーが増えています。スマホが1人1台の時代だからこそ、車内に持ち込まれる電子機器の数も増えましたしね。車両に頼らない給電設備も必要という考えでしょう。

大は小を兼ねるが、サイズが大きくなると持ち運びは難儀に

その世相を反映したためか、ここ1,2年で、ポータブル型バッテリーの数も種類も劇的に増えました。それだけに、選ぶ楽しみは大きくなる一方、どれを買ったらいいか悩んでしまう方も多いと思います。
ごく簡単に言えば、6万円前後のスタンダードクラスを中心に、半額となる3万円前後のミニサイズ、そして倍額となる10万円オーバーのアッパークラスと、3つのクラスで考えると分かりやすいと思います。クラスの差は主に電池容量と許容する消費電力の違いで、家電を使う際は高額クラスが必要になってきます。とくに電気的な負担が大きいのが、熱を発生させる機器。電気自動車はもちろんハイブリッド車でも言えることですが、万能に思える電気エネルギー機器ながら、熱を生み出す役割はやや非効率と言えるのかもしれません。
これから冬を迎えるにあたり、暖を取ることも念頭に置いた防災用途となると、どうしても10万円を超えるクラスが脳裏をよぎると思います。ただ、備えは万全ほどに望ましいですが、サイズが大きくなるほどに持ち運びも難儀になります。車載用途も考えればバランスも必要でしょう。

エネルギーの拠り所をあえて複数に分ける

提案というほどでもないですけど、そこでのネックを解消するために、蓄電設備のみならず携行ガスに目を向けてみるのはどうでしょう? リビングで使われることも多いカセットコンロ同様に、カセットボンベをエネルギー源とする携行機器も、キャンプ熱が後押しして人気のようです。カセットコンロでお分かりの通り、エネルギーの変換効率も高いですし、ランニングコストの手軽さも非常時の備えとして考えればお手頃です。
手前味噌ながら、離れて住む年老いた両親向けの防災設備として、愚息が用意したのもこのプランです。電話や灯りの給電用にはミニマムサイズのポータブルバッテリーだけを用意し、調理や暖を取るための備えにはカセットボンベを充てました。
コスト的に安く済むというのもありますけど、いざという時の備えだけに、電気と火という、エネルギーの拠り所をあえて複数に分ける考えもそこにはあります。全てを電気に頼ることで、ここが絶たれると何もできない怖さは、この10年ほどで幾たびか痛感しましたし。
写真事例は、まさしく実家で撮ってきたスナップショット。買い揃えるのもそこそこ値が張りそうなもんですけど、ポータブル型バッテリー以外は全てふるさと納税でコツコツ入手したものだったりします。スペアのガソリンボンベもそのひとつで、箱入り24本分のストックを常備しました。
これで万全とは言い切れません。ただ、有事の備えとしてホントに必要になるのは、救援が入るまでの数日あまり。そこを考えれば必要十分とも言えます。不安は常につきまといますが、ある程度の割り切りとバランスが肝要とも言えるのではないでしょうか。

いざという時に何が必要かと老齢の母親に聞くと、真っ先に出てきたのが「お湯を沸かしたい」というものでした。電気で湧かすとなると必要な電気容量もかさみがちですが、ガスボンベを使えば比較的容易です

ひとが暖を取るには、長時間に渡って稼働させる必要があり、全てを電気で賄うのもなかなか厳しいです。その観点から行っても、換えを大量に用意できるガスボンベは備蓄用に向いているとも言えそうです

電気は目で見づらいですが、ガスボンベなら目で見て、そして缶を振って残量を確認できます。電子機器に不慣れなお年寄り向けの防災グッズとして、その点でもアドバンテージがあると考えます

文・倉嶋 源

カーチューニング誌での丁稚奉公、新車雑誌での下働きを経て、2007年よりカー用品専門月刊誌・カーグッズマガジンの編集長を襲名。雑誌業界歴20年超の大半を通じ、オートアフターマーケット業界に身を捧ぐ。

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