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車好き建築家の「失敗しないガレージハウス」の作り方悲願が悲劇に! ガレージの寸法ひとつも命取り

筒井 紀博2020/11/13

数々のガレージハウスを手がけてきた根っからのクルマ好き建築家、筒井紀博(つつい きはく)氏が「失敗しないガレージハウス」の作り方をお伝えするコラム。今回はガレージハウスの“サイズ”についてお届けしましょう。


命の次に大切な愛車とは?

筒井氏の愛車、alfa romeo giulia sprint GT

建築の設計を生業としていますが、クルマ好きがこうじて今では建築の雑誌よりもクルマの雑誌などで登場する機会が増えてきている私。幼少の頃からクルマが大好きで、ミニカーから始まり、ラジコン、そして実車へと徐々にスケールを大きくし、今は命の次に大切と思える愛車「alfa romeo giulia sprint GT」(1964年式)と共に暮らしています。このクルマ、若き日のジウジアーロがベルトーネ時代にデザインしたモデルで、360度、さらには上からも下から?も眺めて美しいボディラインを持っています(笑)
ちょっと息詰まった時など、ジュリアで首都高を軽く流すと、そこはもう非日常の世界。めくるめく官能の世界が広がる、私の人生に欠かせない存在となっているワケです。このような私に設計依頼してくる人もおのずとクルマ好きが多くなり、今では仕事の半数程度がクルマ好きからのご依頼となっています。

悲願のガレージハウスが悲劇のガレージハウスに…

その中でも特に多いのがガレージハウス。ガレージハウスと一重に言っても、様々なパターンがあります。スーパーカーのような愛車を眺めるショールームのようなガレージ、自らがメンテナンスを行うためのプライベートファクトリーのようなガレージ、ご主人(奥様?)の趣味部屋としてのガレージ、もちろん雨露を凌ぎ、荷物の出し入れをしやすい機能的なガレージがあります。これらのガレージには、その愛車、そして用途に適したサイズがあるのです。ただクルマが入ればいいや…だと、後で痛い思いをすることも。
先日知り合ったデザイナーさんは「私をスキーに連れてって」で登場したセリカGT fourを愛車にするクルマ好きだったのですが、悲願だったガレージハウスを地元の工務店で設計してもらい建てたそうです。
ところがいざクルマを停めようとしたら、狭すぎて扉が開かない!なんて嘘みたいな本当の話、ガレージの幅が2m10cm程度しかなかったそうです。要はクルマのボディサイズだけ調べて、扉を開けたり、周りに人が歩いたりする寸法を全く考えずに設計してしまったんですね。いやぁ恐ろしい。
ただ、クルマに全く興味のない建築士が設計してしまうと、あり得ない話ではないのです。結局そのデザイナーさんは、泣く泣くガレージを諦め、今は自転車置き場にしたんだそうな。

クルマしかり、あらゆることを想定してサイズを決める

このような失敗例は極端かもしれませんが、例えばスーパーカーと呼ばれる部類のクルマのガレージを設計しようとした場合、一般的なクルマよりも車幅が広く、ちょっと広めにしないとダメかな、といったイメージは皆さんお持ちになると思います。ところが、実際は「ちょっと」ではなく、「かなり」広くしてあげないとダメなんです。なぜならドアが大きいので、乗り降りするときの扉のスペースが普通のクルマよりもかなり広くなるからです(ガルウィングは除く・笑)。

このように失敗しないガレージ作りのノウハウを、今後数回に渡ってご紹介できればと思います。ちなみにガルウィングのクルマのガレージはまだ未経験なので、このような愛車のためのガレージの相談も積極的に承りますので、お気軽にお声がけください(笑)
筒井紀博空間工房 http://ktts.jp/

文・筒井紀博(つつい きはく)

一級建築士。1972年生まれ。日本大学理工学部海洋建築工学科卒業後、石井和紘建築研究所などを経て筒井紀博空間工房を設立。住宅、オフィス、宿泊施設など活躍の幅は広い。根っからの車好きは建築業界でも有名で、数多くの「ガレージハウス」を手がける他、現在車好きが集う街作りプロジェクトも進行中。信条は時間とともに味わいが深まる美しい家。筒井紀博空間工房 http://ktts.jp/

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