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車好き建築家の「失敗しないガレージハウス」の作り方愛車の特性を加味した素材を吟味する

筒井 紀博2021/01/08

数々のガレージハウスを手がけてきた根っからのクルマ好き建築家、筒井紀博(つつい きはく)氏が「失敗しないガレージハウス」の作り方をお伝えするコラム。今回は「インナーガレージの排気の問題」についてお届けします。


インナーガレージで暖機運転

愛車の「alfa romeogiulia sprint GT」は1964年式。若い方はご存知ない方もいるかもしれませんが、このくらい古いクルマになると、暖機運転と呼ばれる儀式が必要になります。簡単に言うと、エンジンが温まるまでアイドリング(もしくは低回転)を行い、オイルが隅々まで行き渡り、クルマが本来の機能を発揮できるようになるまでジッと待つことです。これをインナーガレージでやろうとすると、ガレージ内が排気で結構臭くなるんですよね。(あの匂いがたまらなく好き!)という輩もいるかもしれませんが、同居する家族にとってはいい迷惑。特にリビングなどと繋がるショールームのようなガレージを設けた場合は家族からのブーイングは相当なものだと思います。

換気や音、臭いの問題・・・

この問題を打開すべく排気ダクトシステムを取り入れるケースもありますが、実はこれ、かなり高額。自作する強者もおりますが、一般の方はなかなかそこまでできないと思います。そこで考えるのは、ガレージ内の通気や換気についてです。2003年以降、24時間換気が建築基準法で義務化され、ほぼ全ての居室に対して換気をしなくてはならないのですが、ガレージ内の換気を考えると、この法規制だけでは不十分。強力な換気扇を設置することや、きちんとした空気の流れを確保するための通気用の窓を設けるなど、様々な工夫が必要になります。
ただ、窓を設けると音の問題が生じる可能性があります。アイドリングしていてもそれなりの音がしてしまうクルマの場合、早朝からドライブに行くためにアイドリングをしていると、ご近所からクレームが・・・なんてことにもなりかねません。また、換気や音の問題はクリアしても、今度は臭いの問題が生じることがあります。オイルの臭いやガソリンの臭いなど、クルマもさまざまな臭いを発します。

不燃性、調湿消臭効果のある素材

奥の壁一面は消臭目的の珪藻土仕上げ

この問題は換気で解消することもできるのですが、他にも壁の仕上げ材を工夫して解消することもできます。最近では様々な消臭効果のある仕上げ材も多く、これらを壁や天井に使用することによってガレージ内の臭いの問題も意外と改善できるのです。例えば珪藻土や帆立貝を加工して作られた塗料などの調湿消臭効果のある素材。また木材でもヒノキなどは消臭効果があるとされています。ただ、ここでも問題があり、インナーガレージの場合は、基本的に内装制限なるものが発生し、壁や天井は燃えにくいもので仕上げなければなりません。

このように一重にガレージといっても、その快適な作り方の解はさまざま。愛車の特性を知り、付き合い方を考え、家族との関係性も考慮した上で固有の解を見出すことが必要だと考えます。

文・筒井紀博(つつい きはく)

一級建築士。1972年生まれ。日本大学理工学部海洋建築工学科卒業後、石井和紘建築研究所などを経て筒井紀博空間工房を設立。住宅、オフィス、宿泊施設など活躍の幅は広い。根っからの車好きは建築業界でも有名で、数多くの「ガレージハウス」を手がける他、現在車好きが集う街作りプロジェクトも進行中。信条は時間とともに味わいが深まる美しい家。筒井紀博空間工房 http://ktts.jp/

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