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車好き建築家の「失敗しないガレージハウス」の作り方電気自動車を動力とした可変住宅が誕生する?

筒井 紀博2021/02/05

数々のガレージハウスを手がけてきた根っからのクルマ好き建築家、筒井紀博(つつい きはく)氏が「失敗しないガレージハウス」の作り方をお伝えするコラム。今回は「電気自動車のためのガレージハウス」についてお届けします。


電気自動車によって変わるガレージハウスの考え方

最近のクルマの燃費の向上たるやすごいものがありますよね。私が普段、足グルマとして使っているアウディのS3セダンなど、300馬力近いパワーがありながらも、高速ではリッター15キロくらい走れてしまいます。ましてや最近のハイブリッドカーなどはリッター20キロ以上走れてしまうクルマもザラにあります。また、最近では電気自動車も各社がこぞって新車を発表しており、今後の新たなムーブメントになることは必至。

では、電気自動車のためのガレージハウスとは?

前々回、お伝えした車庫(インナーガレージ)では、内装制限がかかる一方で容積率の緩和の対象にもなることをお伝えしました。この内装制限、要はクルマにはガソリンなどの揮発油があり、引火の可能性があることから不燃材の制限がかかっているようなのですが、そもそも電気自動車の場合、ガソリンは貯蔵されていません。であれば、内装制限が不要なのではないか?さらに言うならば、今まではリビングからガラス越しに愛車を眺められるショールームのようなガレージなど多かったと思いますが、別にガレージとリビングを仕切る必要もなくなってくるのではないか?という疑問を抱いてしまいます。

可変住宅、非常時の予備電源として

リビングと仕切ることなく一体化させた土間空間に、愛車の電気自動車を停めることができる

愛車で和室をけん引することによって部屋が移動し、和室の裏に新たな書斎スペースが生まれる

新たな可能性として考えたのは、電気自動車を動力とした可変住宅などができるのではないでしょうか? 今までの住宅のように可動パーティションで仕切ったり、一つの部屋にしたり、といった感じではなく、電気自動車が部屋ごと牽引出来て、なんてことも可能なような気がします。これで従来の車庫による容積率の緩和も利用できれば、さらに可能性が広がるのではないでしょうか。

また、電気自動車のバッテリーは住宅の非常時の予備電源にもなりえるのです。いわゆるV2H(Vehicle to Home)と最近言われているもの。もちろん家庭用蓄電池でも良いのですが、これが、容量が小さい割にはなかなかの高額。比べて電気自動車の蓄電池は容量も比較的大きく、V2Hシステムを導入すれば、そのまま非常時の家庭用の予備電源にもなります。
よくV2Hシステムを導入すれば、深夜電力も活用できるので節電にもなるという記事を見かけますが、電力の自由化に伴い、深夜電力がどれだけ安くなっているのかは疑問な部分もありますが、多少の節電にもなるのかもしれません。

個人的には大きな電動ラジコンに乗っているような、あの電気自動車の感覚にはなかなか慣れないのですが、これだけ様々なメリットが見出せる以上、近い将来、私自身も電気自動車の購入を検討する日は近い気がします。

文・筒井紀博(つつい きはく)

一級建築士。1972年生まれ。日本大学理工学部海洋建築工学科卒業後、石井和紘建築研究所などを経て筒井紀博空間工房を設立。住宅、オフィス、宿泊施設など活躍の幅は広い。根っからの車好きは建築業界でも有名で、数多くの「ガレージハウス」を手がける他、現在車好きが集う街作りプロジェクトも進行中。信条は時間とともに味わいが深まる美しい家。筒井紀博空間工房 http://ktts.jp/

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