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カーライフアドバイザーの「365日、ドライブ日和」女性はロングドライブが苦手?
高速道路、サービスエリア、パーキングエリアで運転席から降りてくる人を見かけると圧倒的に男性が多い。どうして運転席に座る女性が少ないのだろう。
高速道路はほとんど男性が運転している


高速道路をよく利用しますが、ずーっと以前から、20年…近く疑問に思っていることがあります。それは土日祝日、いわゆる行楽シーズン。家族、カップル、友人同士で車に乗っている方々を見ると、運転席に座る女性が少ないコトです。
それは小休止に立ち寄ったサービスエリア、パーキングエリアに行くとさらに一目瞭然で、運転席から降りてくるのは男性が多く感じられます。昨年、9月頃に出かけたドライブで立ち寄ったサービスエリアで、4人組みの男女のグループを見かけたのですが、女性が運転席に座ったのが珍しく、ついジロジロと見てしまいました。それくらい、男女が乗っている車の場合、運転席に女性が座るのは珍しい光景なのです。
この件に関して、以前から女性ドライバーにことあるごとにお伺いしています。「高速道路は男性が運転席に座る率が高いのだけど、どう思いますか?」という問い。
多かった回答から3つ、ご紹介します。
その1、運転ができないわけではなくロングドライブになると、旦那様またはカレシの車になるから運転をしない
その2、高速道路の運転に自信がない
その3、長時間の運転に自信がない
200kmを超える移動距離になると、マイカーが好きな女性でも、運転をためらってしまう方は少なくありません。出かけた先で楽しむどころか、疲労感が大きく、帰り道の運転も不安になるそうです。
ベテランドライバーも要注意。高速道路を走る前は出発前点検を

私の場合、はじめてのロングドライブはお仕事でした。仕事なので自分で運転するしかなく、振り返れば、ペーパードライバーで運転の苦手意識が強かった私は、やらざるを得ない状況に追い込まれていたからこそ、ロングドライブを楽しめるようになったのだと思います。仕事では片道4~6時間の距離を走っていたこともあり、少しロングドライブの距離が麻痺しているところもありますが、いまでは片道2、3時間くらいだと、日帰りドライブの範疇です。
―――ただ最近は経験があったとしても、年齢があがってきたので、疲れ方が大きくなりました。ロングドライブに出かける日から逆算して、睡眠時間や体調を気にしたり、ドライブプランもこまめに小休止入れるようにしたり、目的地までの移動距離も日帰りであれば200km以内に抑えるようにしています。
高速道路を走る前はやはり、出発前点検をしたほうが安心です。家族、恋人、友人を乗せる前も、出かけた先でのトラブルは何としても避けたいモノ。必ずチェックしたいのが、タイヤの空気圧は適正値が入っているか、ライトやウインカーがちゃんと点灯するか、バッテリーの点検、三角表示板は乗せているか。高速道路に乗る前に、燃料を満タンにしておくことも大事です。
また高速道路を走り慣れていない方は、目線が近くなりがちなので、なるべく遠くに目線を置くこと、ルームミラー、ドアミラーを見る回数が減る方もいるので、目の前の車だけでなく、周囲の車の動きは確認できるように心がけるようにすると、どんどん周囲の状況を把握できるようになります。
ドライバーの精神的な支えに
さて、最初の疑問に戻りますが、ご主人の車だから運転ができないことが理由であれば、たまには奥様、彼女の車でロングドライブに出かけるのも車窓の風景が変わって楽しめると思います。サービスエリアからサービスエリアまでの距離は約50㎞なので、最初はその間を走るようにし、高速道路の運転に慣れるのもよいと思います。
個人的にはもっと女性にも運転席からの風景を楽しんでもらいたいな。っという気持ちがあります。助手席から車窓を楽しむのも楽しいですが、たとえばご夫婦なら運転を交替し合いながら行くと、より、ドライブ時間を共有することができて、ドライブを楽しむことができるような気がするのです。それにいざというときに助手席の方が運転を代わることができれば、ドライバーとしては精神的な支えになります。
女性同士で行く、ロングドライブも本当に楽しいひとときです。パーキングエリア、サービスエリアのグルメ巡りなんて、女性同士にはうってつけのドライブプランではないでしょうか。

文・鈴木珠美
カーライフアドバイザー&ゆるトレ講師。自動車専門誌の出版社を経て女性誌、ブライダル誌、動物雑誌など、様々なメディアで、車と女性、犬とドライブ、小休止時のストレッチなどあらゆる角度から車生活系の企画編集執筆、ワークショップなど開催。女性のための車生活マガジンbeecar(ビーカー)運営。