移動式オービス
って何?

違反にならないように
速度や場所に
注意して安全運転を!

更新日:2023年3月31日

近年、急速に設置が拡大している移動式オービス。小型、コンパクトなため設置が簡単になり、従来は速度違反の取締りができなかった場所にも配備されています。今回は移動式オービスの特徴などを解説しながら、スピード違反をしないために安全運転を心がけるコツを紹介します。

移動式オービスとは

移動式オービス

移動式オービスとは簡単に移動させることができる速度違反自動取締装置のことです。速度違反自動取締装置は走行する車の速度を測定して、速度違反している車のナンバーと運転する人物の写真を撮影し記録します。※「オービス」とは東京航空計器株式会社の登録商標でありますが、このページでは速度違反自動取締装置の通称として使用します。

移動式オービスの特徴

移動式オービスは小型で、種類によっては持ち運びもしやすく簡単に設置することができるのが大きな特徴です。そのため省スペース・少人数での取締りが可能となり、これまでの取締り区域にも変化が見られます。

移動式オービスが
普及してきているのはなぜ?

ゾーン30

これまで生活道路や通学路は速度違反の取締りの必要性はあったものの、道が狭く違反車両を停めるためのスペースがないなどの理由で取締りは困難でした。しかし小型でコンパクトという移動式オービスの特徴を活かし、必要人数を最小限に抑え、他の車等の交通を妨げることなく取締りを行うことができることから全国の警察に導入されています。 ※特に人を優先する生活区域である「ゾーン30」に移動式オービスを設置するのは安全な街づくりにおいても効果的とされています。

ゾーン30とは

ゾーン30は車が抜け道として行き交う区域に設定されており、生活道路や通学路を通行する歩行者や自転車の安全を守ることを目的とした交通安全対策の1つです。1つの道路だけでなくエリア全体で最高速度が時速30キロに規制されています。

また従来のオービスには老朽化などによる更新の時期に差し迫っているものも過半数あることから、今後も新しい技術が加わった移動式オービスは増えていくことが予想されます。例えば、高速道路など固定式が適した場所は固定式、深夜早朝・狭い道路などには可搬式を使用するなど、今後もその区域に合う移動式オービスが導入されていくでしょう。

移動式オービスはレーザー式が主流

移動式オービス

速度を算出する方法として従来のオービスで主流だったレーダー式は、レーダー波を対象の車に向け当てて、反射波の周波数の違いで速度を測定していました。それに対して移動式オービスにはレーザー式が多く採用されています。レーザー光を対象の車に発射し、反射光で速度を測定しています。レーダー式は測定できる対象車両は1台のみで、測定時に他の車などが同時に映り込むと正しく測定することが難しいと言われていましたが、レーザー式は複数台の計測と撮影が可能といわれています。

移動式オービスが光るのは
何キロオーバー?

移動式オービス

従来のオービスは高速道路では時速40キロオーバー、一般道では時速30キロオーバーで光るとも言われることが多いですが、移動式オービスはおおよそ何キロで測定され光るのでしょうか。

取締りの対象となる超過速度が低下

移動式オービスの基準は公開されていませんのであくまで推測ですが、移動式オービスは従来のオービスよりも低い数値で測定されると言われています。また生活道路や通学路などのゾーン30に設置することが可能になった小型の可搬式オービスは、時速15キロオーバーでも測定されると言われています。移動式オービスが違反を検知したときに光る色は、オービスの種類によっても異なりますが、赤色または白色に光るようです。

定置式速度取締り(ねずみ捕り)と
どう違う?

パトカー

定置式速度取締りと、移動式オービスでの取締りとの大きな違いはその場で検挙されるか後日出頭するかです。定置式速度取締りは違反車両を現場で停止させ、車の取り調べをするスペースに誘導しその場で検挙されることが多いです。現在のところ移動式オービスの場合は、その場で検挙されず後日通知が届くようです。

スピード違反の罰則とは

警察

スピード違反の罰則は比較的軽い違反に対して切られる青切符と、重い違反に対して切られる赤切符があります。青切符の場合は反則金ですが赤切符の場合は罰金となり、どちらもお金を納めるのは同じですが赤切符の場合は罰金を納めても前科がつきます。

罰則①:罰金

時速30キロオーバーの場合は罪が重い赤切符となります。後日、簡易裁判所で審理され罰金刑となり前科もつきます。

速度超過の罰金

高速道路 40km以上
の超過
10万円以上
の罰金
一般道路 30km以上
の超過

罰則②:反則金

時速1~29キロオーバーの場合は青切符にサインをし、反則金納付書を受け取ります。後日、反則金を納めます。

速度超過の反則金

道路種別 超過速度 大型車 普通車
高速道路 35km以上
40km未満
の超過
40,000円 35,000円
30km以上
35km未満
の超過
30,000円 25,000円
一般道路 25km以上
30km未満
の超過
25,000円 18,000円
20km以上
25km未満
の超過
20,000円 15,000円
15km以上
20km未満
の超過
15,000円 12,000円
15km未満
の超過
12,000円 9,000円

罰則③:違反点数

反則点数は超過したスピードによって異なります。運転免許は6点に達した時点で免許停止処分です。

速度超過の違反点数

道路種別 超過速度 違反点数
高速道路 25km以上40km未満
の超過
3点
一般道路 20km未満
の超過
1点
20km以上25km未満
の超過
2点
25km以上30km未満
の超過
3点
高速道路 40km以上50km未満
の超過
6点
一般道路 30km以上50km未満
の超過
6点
一般道路・
高速道路
50km以上
の超過
12点

移動式オービスは速度超過による事故が多い区間に設置されています。つまり事故多発地帯に設置されているのです。事故を避けるためには法令速度を守った安全運転が必須です。

より安全な運転のために
レーダー探知機が役立つ

レーダー探知機

レーダー探知機は速度超過を防ぐサポートをしてくれるアイテムです。オービスはとくに運転に気を付けたい場所に設置されていることから、事前にオービスの場所を知ることは安全運転の見直しにも貢献します。また探知機を装備していれば、オービスの直前で急ブレーキをかける車に対しても車間距離を十分に開けるなど心構えができるはずです。 またレーザー式が主流の移動式オービスに対応するにはレーザー式対応の探知機が必要です。

昨今レーザー式レーダー探知機はオービスの位置を知らせるだけでなく、踏切や逆走の警報、安全運転を支援するなど様々な便利機能が備わっています。次の章では新しいオービスの普及に応じて進化したレーザー式レーダー探知機の機能を紹介します。

最新のレーザー式レーダー探知機
の便利機能

最新のレーザー式レーダー探知機には多種多様な機能が用意されています。機種によって異なりますが、下記に一例として安全運転をサポートする機能を紹介します。

便利機能❶:警報機能

機種によっても異なりますが近ごろの探知機はオービスや取締りエリアに近づいた時だけでなく、逆走した時・冠水エリア・急カーブや分岐・合流ポイント・ゾーン30規制区域など、気を付けたい場所に近づいた時に音やアナウンスなどで知らせてくれる機能が搭載されています。

便利機能❷:公開取締り情報を表示

公開されている取締り情報や速度取締り指針情報の日付、時間などを表示する機能です。

便利機能❸:無線LAN

オプションで用意している機種だけでなく、すでに無線LAN内蔵の探知機もあります。新しい道路ができたり、オービスが撤去されるなど道路状況は変わっていくので、最新のデータが使用できるよう更新する際に便利です。

便利機能❹:セーフティサポート

急加速や急減速などを検知すると音声で知らせたり、オプション設定でわき見運転や前の車との接近や発進が遅れたときに知らせる機能を用意している探知機もあります。

このように最新の探知機は、様々な速度取締りを検知して音やアナウンスで伝えるだけでなく、様々な機能で運転をサポートします。

レーダー探知機の購入・取り付けは
ジェームスがおすすめ!

夜の店舗

新しいオービスなどに対応するため探知機も日々技術が進歩しています。最新の探知機には様々な機能が搭載されているので、分からない点などは直接聞くことができる店舗で選ぶことをおすすめします。また正しく取り付けなければきちんと探知機の機能を使うことができません。レーザー式レーダー探知機の場合、オービスからのレーザー光の受光部を受信しやすい場所へ設置する必要があります。各種最新の探知機を取り揃えているジェームスでは、選び方から商品特性に合わせた取り付けを行っています。予算や用途に合わせてスタッフが商品選びから取り付けまでお手伝いさせていただきます。
また3年長期保証が無料で付帯(税込み11,000円以上の商品)、有償で5年保証の用意もあります。取り付け工賃や作業時間の目安は各店舗によって異なりますのでお問い合わせください。

「レーダー探知機は機能も
安全性能もここまで進化した!」

レーダー探知機について詳しくは
お近くのジェームスへ

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まとめ

小型で設置が簡単な移動式オービスは、これまでスペースの問題などで取締りが難しかった場所にも設置可能なため今後も増えていく傾向にあります。また従来のオービスが老朽化などで更新時期を迎えているオービスも過半数あることから、新しい技術が加わったオービスも登場する可能性もあります。
オービスが設置される場所は速度超過による交通事故が多い場所のため、よりいっそう安全運転に気を配るべき場所です。そう考えるとレーザー式レーダー探知機は、危険区間や注意しなければならないポイントを早めに教えてくれる装置ともいえるでしょう。

よくある質問

移動式オービスって何?

簡単に持ち運びできる小型のオービスです。とくに可搬式であれば数時間で設置することができると言われています。

移動式オービスって何キロオーバーで
検知するの?

正式なデータは公開されていませんので法令速度を守ることが大切です。従来のオービスでは高速道路では時速40キロ、一般道では時速30キロオーバーで検知すると言われていましたが、移動式オービスはそれよりも低い数値で検知すると言われています。

レーダー探知機について詳しくは
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この記事を執筆・監修した人
鈴木珠美(Suzuki Tamami)

カーライフアドバイザー&ゆるトレ講師。車専門誌、女性誌の編集者を経て、車のある暮らしにまつわる企画・編集・執筆。また運転疲れを軽減し、安全運転へ導くストレッチの監修も行う。女性の車生活を応援する「beecar(ビーカー)」編集長。その他、ワークショップの開催、TV・ラジオ出演等

※2023年3月31日時点の情報に基づいた内容です

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