ガラス
コーティング
とは?
メリットと
デメリットを
徹底解説!
更新日:2024年8月9日
車の塗装面を守り、汚れを落ちやすくして愛車を美しくキープできるボディコーティング。
ボディコーティングの中でも特にガラスコーティングは車体に輝きを与え、その効果が長期間持続し、耐久性も高いボディコーティング方法です。今回はそのガラスコーティングについてメリット、デメリットを含めて紹介します。
ガラスコーティングとは
ガラスコーティングとはガラス成分のコーティング剤で光沢が出やすいボディーコーティング。そもそも、ボディーコーティングの中には手軽に施工できるタイプや下地処理から時間をかけて施工するタイプなど、様々な種類があります。手軽にできるタイプは持続期間が短く、プロに依頼してしっかりと施工するタイプは年単位で持続効果がある点や、見た目の艶感や熱への耐性などの効果に差があります。
ボディコーティングと
ワックスの違い
ワックスもコーティング剤も車の塗装面を守る被膜を作りますが、それぞれ主成分が違うため被膜を作る方法が異なります。ワックスの主成分は油脂です。油脂は艶を加え撥水効果もありますが、埃がつきやすく雨などで流れやすいため、流れたワックスがボディに付着し水垢の原因になることも。コーティング剤は樹脂やガラス系の物質を成分とし、塗装面と分子の力で密着するため撥水効果が高く持続期間も長いとされています。
ボディコーティングのメリット
車の塗装面をコートし保護被膜を作ることで、ボディの劣化を防ぎます。通常、車の塗装面は何もしないと紫外線や排気ガス、雨風などにさらされ少しずつ劣化していきます。ボディの表面は砂埃や鉄粉などもこびりつくため、洗車してもざらざら感が残り輝きを失っていきます。しかしボディコーティングによってできる保護被膜がツヤや輝きを与えるだけでなく、汚れが固着しにくくなり水洗いで落としやすくなりメンテナンスが楽になるメリットがあります。
ボディコーティングの種類
使用するコーティング剤の成分によって様々なコーティング方法があります。それぞれの特徴を紹介します。
樹脂系コーティング
シリコンやフッ素などの樹脂素材が使われているコーティング剤。ワックスよりも長持ちで汚れを防ぐ効果も高いというメリットがあります。
ガラスコーティング
ガラスコーティングは市販品で購入できるものとプロ向けの2種類に分けることができます。市販品は誰でも簡単にきれいにできる一方、プロが使用するものと比較し持続性が低い、光沢感が劣るなどのデメリットがあります。プロ向けの場合は持続性が高く、比較的きれいな仕上がりを期待することができますが、一般の方には施工が難しいためプロにお願いするための費用がかかります。またガラスコーティング剤には水がさーっと流れる親水タイプと、水が弾く撥水タイプがあります。好みの水弾きに合わせて選びましょう。
その他、プロ向けのガラスコーティングはほかのコーティング剤に比べて紫外線に強いなど様々なメリットがありますが、自分で施工するのは難しい面があります。次の章では、ガラスコーティングのメリット、デメリットを紹介します。
ガラスコーティングの
メリット・デメリット
他のコーティングに比べて圧倒的に効果の寿命が長く、輝きの向上や汚れにくさ、傷や紫外線からボディを守る力もあるガラスコーティング。あらためてメリット、デメリットを紹介します。
ガラスコーティングのメリット
洗車が楽
コーティングしたツヤツヤボディは汚れが落としやすく洗車が楽になります。効果が持続している間は汚れたら水洗い洗車のみでOKとお手入れも楽に。
小傷が目立ちにくくなる
コーティング前に下処理を行ったうえでガラスコーティングを行うので、ボディには艶が加わり、小傷が目立ちにくくなります。
効果が長い
他のコーティングよりも圧倒的に長い持続期間。1度施工すると車の使用状況によっても異なりますが約1年以上、効果が持続します。
紫外線や熱に強い
紫外線、酸性雨、花粉、黄砂などは塗装が色あせる原因ですが、コーティングしたボディは塗装を保護するので色あせを防ぐことが可能です。
ガラスコーティングのデメリット
知識と技術が必要
専用道具の用意や作業スペースの確保が必要のほか、決められた方法で施工しないとムラが発生したりと綺麗に仕上げるには技術が必要となります。
料金が高い
きちんと仕上げるにはプロに依頼するのが安心です。しかしプロに依頼するので料金は他のコーティングよりも割高となります。
「ガラスコーティングを
しない方が良い」は本当?
車が汚れていても気にならない方や、洗車はほぼしない方などはガラスコーティングをしなくてもよいでしょう。ガラスコーティングを施すと洗車は楽になりますが、汚れを放置し続けるとコーティング被膜の劣化が進んでしまい、持続期間が短くなります。コーティング後も汚れたら洗車をし、水分をしっかりふき取ることが長く美しい状態を楽しために重要です。
ガラスコーティングは、洗車を楽にし、美しい光沢のある綺麗な車でのお出かけが楽しめるメニューといえます。それでは自分でガラスコーティングを行う方法を紹介します。
ガラスコーティング施工は
自分でできる?
ガラスコーティングをプロが施工したように美しく、正しく仕上げるためには施工に適した場所の確保をはじめ施工するための知識と技術が必要となるためDIYで行うのはハードルが高い作業となります。市販のガラスコーティング剤を使用して一人で作業する場合、どのようなことに注意して作業すべきかを紹介します。
ガラスコーティングに必要な道具
ガラスコーティング剤、洗車道具は当然必要となりますがその他に研磨剤やポリッシャー(ボディの表面の小傷、頑固な水垢汚れなどを研磨する電動工具)などの準備があるとよいでしょう。ガラスコーティングを行うためには下地処理が大切です。ガラスコーティングを行う前に、車全体を洗車して汚れを落とし、洗車だけでは落ちなかった水垢やシミ、油膜汚れ、ボディにこびりついた鉄粉などを落としておく必要があるためです。
ガラスコーティングの作業工程
ガラスコーティングの作業内容を紹介します。車の状態によってはかなり作業時間も要します。
洗車・鉄粉除去・拭き取り
まずボディ全体の砂埃などの汚れを洗車で落とします。続いて鉄粉除去剤や鉄粉を取る粘土を使って、ボディにこびりついた鉄粉を除去します。鉄粉除去が終わったら、水垢、イオンデポジット(塗装面の水シミ)、油膜汚れなどを落とします。それぞれ水垢汚れ専用の除去剤、油膜汚れ専用の除去剤があるので、ボディの汚れ別に除去剤を使い分けましょう。
研磨
ボディの汚れを落したら、次に行う作業がボディの小さな傷や除去しきれなかったシミなどを除去するために磨く、研磨作業です。研磨作業は、研磨剤をスポンジにつけて塗装面を磨くか、ポリッシャーを用いて塗装面を磨きます。
脱脂
塗装面の汚れを落としコーティングを定着させやすくする脱脂作業です。脱脂が不十分だとコーティングの性能を発揮できないこともあるため、脱脂クリーナーを用意しておくのがおすすめです。
ガラスコーティング剤の塗布
いよいよガラスコーティング剤を塗布します。ガラスコーティング剤によっては、ムラにならないようにパートごとに分けて塗るタイプがあるため自分にあった商品を使用しましょう。また、商品の説明書をよく読んで適切な方法で施工するなど、注意が必要です。
ガラスコーティング作業で
注意すべき点
ガラスコーティングの作業は注意すべき点がたくさんあります。代表的な例を下記に紹介します。
1.気温、湿度が重要
ガラスコーティング剤を塗布するときは、気温が15~25℃、湿度は30~50%が理想的な環境です。気温や湿度が高すぎたり低すぎたりすると、きれいにガラスコーティングの被膜が形成されない場合があります。
2.天気も重要
ガラスコーティング剤の塗布後は、ボディの塗装面が雨や水などに濡れないように気を付け、乾燥させる必要があります。コーティング剤によっても異なりますが、おおよそ12時間は車を濡らさないようにします。洗車、下地処理、コーティングとたくさんの作業があるので、晴れた日の朝から作業を行うと良いでしょう。
3.適切な作業場所もポイント
作業内容、乾燥時間を考えると、気温、湿度が適切に保たれた適切な作業場所の確保が重要です。
以上のことから、ひとりで作業を行うのは非常にハードルが高いのがガラスコーティング作業です。道具や適切な作業場所の確保はもちろん、下地処理を行うにはプロの視点から塗装面を見てもらったほうが確実です。
ガラスコーティングを
依頼するなら?
ガラスコーティングはさまざまな場所で依頼することが可能です。それぞれの特徴を紹介します。
カーディーラー
新車時にコーティングされている場合は時短になり楽な点がメリットとして挙げられます。
コーティング専門店
コーティングを行う専用の作業設備があり、コーティング剤やメニューが充実している点がメリットです。
ガソリンスタンド
最寄りのガソリンスタンドで施工できるため行きやすさはメリットとなります。
カー用品店
他の商品のお買い物のついでに依頼ができるから初めての方でも依頼しやすく、コーティング施工後の洗車に必要な用品を詳しいスタッフに聞きながら揃えられる点は嬉しいメリット。
ガラスコーティングは
ジェームスがおすすめ!
カー用品店ジェームスは、KeePer技研(株)が提供する「KeePer」メニューを施工することができます(一部対象店舗に限る)。プロの技術力はもちろん、コーティングと同時に他の作業も依頼可能(作業日は異なる場合があります)。さらにジェームスのポイントと楽天ポイントがダブルで貯められてとてもお得です。
※価格や施工メニューは店舗によって異なります。詳しくは店舗にお問い合わせください。
ガラスコーティングについて
詳しくは対象店舗へ
「KeePer取扱店」はこちら
ガラスコーティング後の
メンテナンスも大切
ガラスコーティングを長く楽しむためには、施工後のメンテナンスがポイントです。長持ちさせるコツを紹介します。
車の保管場所
できれば屋根付きのガレージや屋内駐車場がおすすめです。ガラスコーティングは紫外線や熱に強い効果があるとはいえ、持続期間を持続させるためにはなるべく紫外線は避けたほうが賢明です。屋外駐車場に停めている場合は車のカバーを活用しましょう。
洗車
コーティング施工後は、機械洗車機は避け手洗い洗車が基本です。機械洗車ではブラシや布が高速で回転するので、コーティングを傷めてしまう可能性があります。水洗い洗車でもきれいになりますが、ボディが汚れたらコーティングに対応しているカーシャンプーを使って泡で汚れを浮かせて洗いましょう。また洗車後、濡れたまま放置すると水シミができやすくなるので、しっかりと水は拭き取りましょう。
まとめ
ボディコーティングは、車の塗装面を美しく保ち洗車を楽にするのが目的。施工したほうが車生活は断然、過ごしやすくなります。何より綺麗な車で出かけるのは嬉しいものです。洗車好きでこまめに車のお手入れをする方は樹脂系や、市販のガラスコーティングを自分で施工するのも楽しいですが、年単位で楽に車の美しさを保ちたい方は、プロが施工するガラスコーティングがおすすめです。
よくある質問
ガラスコーティングとは?
- ガラスコーティングは薄くて硬いガラスの被膜で車の塗装面を覆うコーティング剤です。
ガラスコーティングは何がいいの?
- 他のコーティングに比べて圧倒的に効果の寿命が長く、輝きの向上や汚れにくさ、傷や紫外線、花粉、黄砂などから塗装面を守り、ボディの劣化を防ぎます。
ガラスコーティングはどこに依頼できる?
- カーディーラー、専門店、ガソリンスタンド、カー用品店などで施工することができます。
ガラスコーティングした車の
メンテナンス方法は?- 機械洗車は避けて手洗い洗車を行い、汚れは放置せず汚れたら洗うことが長持ちさせるコツです。またなるべく紫外線を避けられる場所に駐車することもコーティングを長持ちさせる方法です。
ガラスコーティングは
ジェームスがおすすめ!
「KeePer取扱店」はこちら
この記事を執筆・監修した人
鈴木珠美(Suzuki Tamami)
カーライフアドバイザー&ゆるトレ講師。車専門誌、女性誌の編集者を経て、車のある暮らしにまつわる企画・編集・執筆。また運転疲れを軽減し、安全運転へ導くストレッチの監修も行う。女性の車生活を応援する「beecar(ビーカー)」編集長。その他、ワークショップの開催、TV・ラジオ出演等
※2024年8月9日時点の情報に基づいた内容です