タイヤ
ひび割れ
交換サイン?
原因と対策、
交換目安を解説!

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タイヤひび割れ タイヤはゴム製品なので、その特性上、ひび割れが発生することがあります。
今回は、パンクやバースト(破裂)につながる恐れがあるひび割れについて、
原因と予防策、タイヤ交換が必要なひび割れレベルの目安まで解説します。

タイヤのひび割れとは?

タイヤのひび割れイメージ

タイヤはゴム製品なので、ゴムの特性上、経年劣化などにより表面に細かい亀裂、ひび割れ(クラック)が入ることがあります。ひび割れは地面とタイヤの接地面(トレッド部)、側面(サイドウォール部)、その間の部分(ショルダー部)などに現れます。

タイヤのひび割れはパンクやバースト(破裂)につながる恐れがあるので、その状態が安全上の問題はなく継続して使用できる程度であるか、タイヤ交換をする必要があるかどうかを見極めることがとても大切です。

タイヤにひび割れが
起こる原因

ひび割れの原因

タイヤがひび割れを起こす原因を知る、ということは、タイヤの寿命を延ばすことにつながります。原因を知り、どのような点に気を付ければ安全に長くタイヤを使うことができるのかを解説します。

経年劣化

タイヤはゴムでできた製品なので、使用年数とともに劣化します。

太陽光(紫外線)、熱、オゾン

ゴム製品は、太陽光(紫外線)、熱、空気中に含まれたオゾンの酸化作用などによって劣化が進みます。

空気圧の不足

タイヤの空気圧が不足していると、走行中タイヤに過度な負荷がかかるため、異常発熱しひび割れが進行しやすくなります。

あまり車を使用しない

車を走行させることで、タイヤに配合されている劣化防止剤(老化防止剤)が少しずつにじみ出て、ひび割れの防止に一役かっていますが、車を使用しないと劣化防止剤が出ることがないため、ひび割れが起こりやすくなります。

タイヤブラシを用いた過度な洗車

ブラシでタイヤを過度に洗浄すると劣化防止剤(老化防止剤)を落とすことにつながり、タイヤのひび割れが起こりやすくなります。

油性のタイヤワックス、艶出し剤の使用

タイヤワックスや艶出し剤の中には、石油系溶剤を含んだものがあり、ゴムの変質・劣化を進行させる成分が含まれている商品もあるので注意が必要です。

交換の目安となる
ひび割れレベル

タイヤの表面にひび割れ(クラック)が発生していても、そのキズが浅いものであれば安全上の問題はなく継続使用でき、許容範囲といえます。しかし、タイヤ内部にある骨格を形成する部分(コード)にひび割れが達するレベルまできてしてしまうと、パンクやバーストして事故につながる恐れがあるため、タイヤ交換が必要です。

ひび割れ小

表面に細かいひび割れが見られますが、使用可能な状態です。

ひび割れ中

ひび割れが広範囲に広がっていますが、使用可能な状態です。経過観察を怠らないようにしましょう。

ひび割れ大

ひび割れが深くなり、タイヤ内部のコードの部分に達している可能性がある危険な状態です。

また、日常点検に加えて、タイヤ販売店等による点検を受けるおすすめの時期は、車両に装着してから5年以上経過したタイミング。継続使用に適しているかどうか、プロの目で点検を受けることが大切です。
さらに製造後10年経過したタイヤは、ひび割れがなく溝も十分にある場合や、スペアタイヤなど使用していない場合であっても、新しいタイヤに交換することが推奨されています。

※上記の5年、10年という年数は、あくまで目安のため、それらの年数が経過していないタイヤであっても、環境条件・使用方法などによって交換が必要な状態である場合があります。

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タイヤのひび割れ予防策

タイヤは消耗品のため、経年劣化していきますが、ひび割れをなるべく起こさないようにするにはどうしたらいいでしょうか。劣化を遅らせて、タイヤの寿命を延ばすための方法をご紹介します。

空気圧点検

定期的な空気圧点検と空気の補充

タイヤのひび割れ防止にまず行いたいのが、適正空気圧を維持することです。
タイヤの空気圧は1カ月で5%程度自然に抜けていくため、月に1度、適正空気圧が入っているかどうか点検、調整することが大切です。

空気圧が低下している状態で高速走行をすると、タイヤのたわみは大きくなり、ひび割れの進行を早めタイヤの寿命を縮めてしまうので、タイヤの空気圧は定期的に点検補充しましょう。

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取り外し保管中の保管方法

保管する際は、タイヤについた汚れを落としてしっかり乾燥させたうえで、雨水が入らず、直射日光が当たらない場所がおすすめです。屋内での保管が理想ですが、屋外であればカバーで保護するとよいでしょう。

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洗車方法、タイヤワックス、艶出し剤等の成分に注意する

タイヤの汚れはなるべく水洗いで落としましょう。油性タイヤワックスやタイヤの艶出し剤などは、ひび割れが発生する原因になる成分が入っている場合があるので、悪影響が出た場合は使用を止めましょう。

過積載を行わない

車に過積載するとタイヤに負担がかかります。乗用車に最大積載量の概念はありませんが、安全を考えた目安は、乗車定員×55kg、プラス乗車定員分の手荷物程度です。この数値を大幅に超える荷物を乗せるのは控えましょう。

ひび割れを放置したら
どうなる?

バーストしたタイヤ

タイヤのひび割れは、表面上に発生しても、そのキズが浅いものであればすぐにタイヤ交換しなければならないわけではありませんが、そのまま放置するとひび割れが深くなり、そこから空気が漏れることでさらに空気圧が低下し、ますますひび割れが進行します。

タイヤのひび割れが進行するとパンクやバーストにつながる危険性が高まります。それがもし高速道路や混雑している一般道を走行中であった場合、大事故が起きてしまうかもしれません。
2021年度のJAFロードサービス出動実績によると、高速道路における出動理由の第1位が「タイヤのパンク、バースト、空気圧不足」。事故や故障を回避するためにも、日常的にタイヤの状態を点検することは大切です。

まとめ

車を安全に安心して走行させるためにはタイヤの健康状態を保つことはとても重要です。消耗品であるゴム製タイヤのひび割れは、どの車にも起こりえます。特に空気圧不足はひび割れを加速させ、パンクやバースト(破裂)の原因にもなるので、1カ月に1度は点検、調整を行いましょう。セルフチェックだけで心配な方は、プロに見てもらうのがおすすめです。

まずは定期的なタイヤ点検を!

ジェームスのタイヤ点検

カー用品店「ジェームス」では以下の3つのポイントでお客様のタイヤの状態を点検いたします。

チェックポイント

空気圧
専用の機械を使用して測定し、車の適正値にて調整を行います。ゴム製品であるチューブレスバルブも同時に確認します。
残溝・偏摩耗
スリップサインでの目視だけでなく、専用のツールを用いて溝の残りを正確に測ります。また、タイヤの偏摩耗の有無も同時に確認します。
キズ・ひび割れ
紫外線や熱の影響によってゴムが劣化しひび割れが発生していないか、知らないうちに縁石と接触したり釘などを踏んでしまいタイヤが損傷していないかをプロの目で確認します。

いつでも無料でタイヤ点検を実施しておりますので、ぜひお気軽にお申し付けください。点検の結果、必要であれば、タイヤ選びのサポートから、タイヤ交換作業も承ります。

ジェームスのタイヤ交換・点検について
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よくある質問

タイヤのひび割れとはどんなもの?

タイヤのトレッド面(接地面)、サイドウォール(側面)、ショルダー(接地面と側面の間)など、ゴムに細かい亀裂、ひび割れが起こることがあります。細かく浅いひび割れであれば使用可能ですが、ひび割れの範囲、深さなどによってはパンクやバーストの原因になるため、ひび割れは定期的にチェックが必要です。

タイヤのひび割れはなぜ起こる?

ゴム製のタイヤは消耗品で、経年劣化によって自然にひび割れが生じる場合があります。そのほか紫外線、空気中に含まれたオゾンの酸化作用、空気圧不足などが要因でひび割れが起こりやすくなります。

ひび割れを放置して走っても大丈夫?

表面上の細かいひび割れレベルであればそのまま走行可能ですが、ひび割れの範囲や深さなどによっては、パンクやバーストにつながるリスクがあります。ひび割れの状態は自己判断が難しいので、プロに見てもらうことをおすすめします。

ひび割れを防ぐにはどうしたらいい?

カバーなどを装着して太陽光、紫外線がなるべく当たらないように工夫したり、タイヤの空気は自然に抜けていくので、空気圧の適正値を維持することもひび割れを防ぐコツ。また定期的に車を走らせることもひび割れの予防につながります。

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この記事を執筆・監修した人
鈴木珠美(Suzuki Tamami)

カーライフアドバイザー&ゆるトレ講師。車専門誌、女性誌の編集者を経て、車のある暮らしにまつわる企画・編集・執筆。また運転疲れを軽減し、安全運転へ導くストレッチの監修も行う。女性の車生活を応援する「beecar(ビーカー)」編集長。その他、ワークショップの開催、TV・ラジオ出演等

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