タイヤサイズの
見方が
これで分かる!
タイヤ選びに役立つ
基礎知識を
やさしく解説
更新日:2022年3月31日
タイヤの側面にはサイズ以外にも、どれくらいの重量をかけていいのか、耐えられる最高速度などさまざまな情報が表示されています。それはタイヤのプロフィールのようなものでタイヤを選ぶ際にとても役立ちます。そこで今回はタイヤサイズの見方からタイヤにはどんな情報が表示されているかを紹介します。
タイヤサイズの確認方法
サイズはタイヤの側面で確認することができます。
タイヤを交換する際は実際に装着されているタイヤを確認しましょう。それでは具体的に紹介します!
タイヤの側面で確認

タイヤの側面(サイドウォールとも呼ばれています)にはたくさんの情報が書かれていますが、「195/65R15 91H」のように数字とアルファベットが刻印されているものがタイヤのサイズを表しています。
運転席ドアの内側や
取扱説明書でも確認できる?

大抵の場合、純正タイヤサイズは運転席側のドアの内側にあるタイヤサイズと空気圧がかかれたシールや取扱説明書に記載されています。
車のグレードでタイヤサイズが違う場合、複数のタイヤサイズが明記されているため、それだけでは自分の車のタイヤサイズの特定が難しいことがあります。また、中古車の場合は、前のオーナーがインチアップなどでタイヤサイズを変えている可能性もありますので、純正タイヤサイズと一緒に、車に装着してあるタイヤを確認するようにしましょう。
タイヤサイズ表記の見方
タイヤに刻印された数字、アルファベッドにはさまざまな情報が記されています。
車によって並ぶ数字とアルファベットは変わりますが並び方は同じです。ここでは、それぞれの数字とアルファベットの意味を紹介します。意味が分かると、タイヤ選びがしやすくなるはずです。最近メインとなっているISO(国際標準化機構)の表示についてご紹介します。
乗用車用タイヤの場合


❶ 195 :タイヤ幅の呼称
195は、タイヤの幅が195mmであることを示しています。
❷ 65 :偏平率(%)
65はタイヤの偏平率。偏平率は、タイヤ断面の高さ÷タイヤ断面幅×100で計算します。偏平率が低いほど、タイヤが地面と接地する幅が広がり、タイヤの側面(サイドウォール)の厚みが薄くなります。偏平率が低いタイヤは、スポーツ走行を重視した車に装着されているケースが多いです。
❸ R :タイヤ構造
「R」は、ラジアルタイヤを表すアルファベットです。
❹ 15 :リム径
タイヤの内径を示す数字です。
❺ 91 :ロードインデックス
ロードインデックスとはタイヤ1本にどれくらいの負荷をかけてもよいかを示す数字です。91の場合は、指定空気圧で615kgまで最大負荷能力があることを表しています。つまり、4本だと合計で2.46tとなります。
- 参考:車両総重量の目安
軽自動車:~1t弱
普通車・セダン:1~1.5t程度
ミニバン・SUV:2t前後
タイヤ交換時は純正タイヤのロードインデックスを下回らないように注意しましょう。
※タイヤサイズが同じでも数値が異なることがあります。
- 負荷能力対応表
LI | 負荷能力(kg) |
---|---|
60 | 250 |
61 | 257 |
62 | 265 |
63 | 272 |
64 | 280 |
65 | 290 |
66 | 300 |
67 | 307 |
68 | 315 |
69 | 325 |
70 | 335 |
71 | 345 |
72 | 355 |
73 | 365 |
74 | 375 |
75 | 387 |
LI | 負荷能力(kg) |
---|---|
76 | 400 |
77 | 412 |
78 | 425 |
79 | 437 |
80 | 450 |
81 | 462 |
82 | 475 |
83 | 487 |
84 | 500 |
85 | 515 |
86 | 530 |
87 | 545 |
88 | 560 |
89 | 580 |
90 | 600 |
91 | 615 |
LI | 負荷能力(kg) |
---|---|
92 | 630 |
93 | 650 |
94 | 670 |
95 | 690 |
96 | 710 |
97 | 730 |
98 | 750 |
99 | 775 |
100 | 800 |
101 | 825 |
102 | 850 |
103 | 875 |
104 | 900 |
105 | 925 |
106 | 950 |
107 | 975 |
LI | 負荷能力(kg) |
---|---|
108 | 1000 |
109 | 1030 |
110 | 1060 |
111 | 1090 |
112 | 1120 |
113 | 1150 |
114 | 1180 |
115 | 1215 |
116 | 1250 |
117 | 1285 |
118 | 1320 |
119 | 1360 |
120 | 1400 |
❻ H:速度記号
このアルファベット表記は速度記号といい、どれくらいの最高速度にタイヤが対応しているかを示すアルファベットです。「H」の場合は、規定の条件のもとでそのタイヤが走行できるのは最高速度210kmです。
- 速度記号表
速度記号 | 最高速度(km/h) |
---|---|
L | 120 |
N | 140 |
Q | 160 |
R | 170 |
S | 180 |
T | 190 |
H | 210 |
V | 240 |
W | 270 |
Y | 300 |
ZR※1 | 240超 |
(Y)※2 | 300超 |
速度記号 | 最高速度(km/h) |
---|---|
L | 120 |
N | 140 |
Q | 160 |
R | 170 |
S | 180 |
T | 190 |
速度記号 | 最高速度(km/h) |
---|---|
H | 210 |
V | 240 |
W | 270 |
Y | 300 |
ZR※1 | 240超 |
(Y)※2 | 300超 |
※1 ZRは速度カテゴリー
※2 最高速度300km/h超の場合は、速度カテゴリー「ZR」に加えてロードインデックス及び速度記号Yを括弧書きにて表示
商用車用タイヤの場合

❶ 145/80R12:タイヤの幅・偏平率
・タイヤ構造・リム径
乗用車と同じく、145はタイヤの幅、80は偏平率、Rはラジアルタイヤを表します。12はタイヤ内径を示す数字です。
❷ 80/78:ロードインデックス
乗用車と同じく、タイヤにどれくらいの負荷をかけてよいかを示す、ロードインデックスを表す数字です。
80/78の2つの数字は、80がタイヤ1輪の場合。78はタイヤが複輪ある車に装着されているタイヤの場合で、1つのタイヤに対してかけられる最大負荷能力を表します。
タイヤが1輪ずつの車は80が基準で、450kgまで負荷能力があります。タイヤが2輪ある車の場合は、78が基準で1輪に対して425kgまで負荷能力があるタイヤという意味です。
※タイヤサイズが同じでも数値が異なることがあります。
❸ N:速度記号
乗用車と同じく、規定の条件のもとでそのタイヤが走行できる最高速度を表す数字です。「N」は時速140km。
※タイヤサイズが同じでも対応できる最高速度が異なる場合があります。
ISO表示についてご紹介してきましたが、「165SR14」「145R12 6PR」など違う表示をしているタイヤもあります。
自分で判断がつかない場合は、カー用品店などタイヤのプロに確認してもらいましょう。
タイヤ選びにはサイズの他にも
ポイントがあります。
「車両にあった選び方」、
「乗り方にあった選び方」をご提案!
についてさらに詳しく
メーカー指定サイズの
タイヤを装着しないとどうなる?

メーカー指定サイズとは新車時に履いていたタイヤサイズのことです。タイヤを新しくする際は、メーカー指定のタイヤと同等のクオリティ、サイズを選ぶことが基本です。マッチしないタイヤを選ぶと、走行性能が悪くなったり、メーターの誤差や車両安全装置の誤作動、タイヤがバーストするなどのトラブルが起こる可能性もあるので注意が必要です。
また、大きいホイールに交換したい、見た目にインパクトがほしいなどの理由でインチアップを希望する方は少なくありませんが、過度なインチアップを行うと、タイヤが車体に干渉したり、タイヤに負荷がかかってへたりやすくなったり、車の運動性能も落ちるためバランスが悪くなることもあります。
インチアップのメリットとデメリットを次で説明していきます。
インチアップの
メリットとデメリット

インチアップとは、タイヤの外径を変えることなく、タイヤの内径を大きくすること。逆に外径を変えずタイヤの内径を小さくするとインチダウンになります。
インチアップのメリットは、偏平率が小さくなるため接地面が大きくなり、コーナリング等ではグリップ力が上がることが期待されています。また見た目のドレスアップにもなります。
デメリットはタイヤが薄くなるため、路面から衝撃が伝わりやすくなることで乗り心地が悪くなったり、転がり抵抗が増えたりなどで燃費の悪化が考えられる点です。
タイヤサイズや種類など、タイヤ選びに悩んだときはプロに相談するのが近道で安心。インチアップする場合も、適切なアドバイスを受けて、見た目のかっこよさと安全面の両方を確実に手にいれましょう。
専門のスタッフがタイヤ選びから、
タイヤ交換まで対応いたします!
まとめ
タイヤにはたくさんの情報が記されています。自分の車のタイヤの情報を把握することで、消耗したからタイヤ交換をしよう…という考え方から、より自分好みのタイヤを選ぼうというきっかけにもなるはずです。タイヤは安全快適な車生活を送るために欠かせない大切なパーツ。タイヤのプロフィールを知って、タイヤ選びも楽しみましょう。
カーメンテナンスをサポートする
おすすめアプリ!

愛車のメンテナンスを忘れないようにするため、ジェームスアプリでは愛車登録がされているお車のメンテナンス推奨時期をお知らせ!※

他にもアプリ限定のお得なクーポン、セール情報をいち早くお届けします!
カーライフを安心安全・快適に楽しみたい方におすすめのアプリなので、是非ダウンロードしてご活用ください!
※店舗により実施していない場合がございます。
よくある質問
タイヤサイズはどこで確認できる?
- タイヤの側面(サイドウォール)で確認できます。
タイヤサイズの表記には
どんな意味があるの?- タイヤの幅、偏平率、タイヤの内径、最大負荷能力(ロードインデックス)、速度記号(規定の条件下でタイヤが走行可能な最高速度)がわかります。
タイヤサイズの変更の注意点は?
- タイヤサイズを純正のタイヤサイズから変えるときは、タイヤがフェンダーからはみ出さないか、タイヤが車体に接触しないかなど注意が必要です。車に適さない大きすぎるタイヤ、小さすぎるタイヤを装着すると、メーターの誤差が生じる可能性や、走行性能が悪くなったり、タイヤがバーストするなどのトラブルが起こる可能性があるので危険です。
専門のスタッフがタイヤ選びから、
タイヤ交換まで対応いたします!
※2022年3月31日時点の情報に基づいた内容です